カッセルで開催中の「ドクメンタ12」に行ってきました。

ドクメンタとは、カッセルで5年に一度開催される現代アートの祭典です。
1955年にカッセルの画家で教育者でもあったアーノルド・ボーデによって初めて開催され、これまでにかのパブロ・ピカソやドイツを代表するアーティストであるヨーゼフ・ボイスも参加しました。
毎回異なったディレクターがテーマを変えて開催するという斬新な運営で、いまやベネチア・ビエンナーレと並び世界的に注目される現代アートの大イベントとなったドクメンタ。
その規模たるや町全体が会場と言ってもいいくらいで、美術館だけでなく庭園やお城、電車の中にまでアートがあふれていました。

主会場となるのはMuseum Friedericianum(フリデリチアヌム美術館)周辺。

広場いっぱいのお花も「アート」です。



巨大な額縁の中を覗くと・・・絶景。
自然をそのまま絵画に見立てるという、なんともおもしろい発想です。



古いドアを集めて作られたAi Weiweiの作品はオープニング直後の暴風雨で壊れてしまいました。
でも、これはこれで芸術的かも?



鮮やかなピンク色は、日本人Tanaka Atsukoさんの作品。
彼女の作品は他の会場でも見られました。



触れたり参加したりできる作品もあって、小さい子供でも楽しめるイベントです。
今回の同行メンバーには2歳児もいたのですが、2日間ぐずることもなく楽しんでいました。


石油のタンクで作られた、船。
豊かさの象徴でもある“石油”の産出国でありながら、一方では命がけで国を脱出せざるをえない人々が大勢いる。。。
強く訴えかけてくる作品です。



剥製となってたたずむこのキリンは、紛争の続く中東で亡くなったのだそう・・。


今回の展覧会では、政治的・社会的メッセージがこめられている作品が多かったのが印象的で、今の時代を象徴しているかのように感じました。

アートの表現は本当に様々。
「これはいったい何だろう?!」というような作品もたくさんありますが、理屈で考えなくても「おもしろい!」「きれい!」って気軽に楽しむだけでもいいと思うのです。
現代アートというと、難解で取っつきにくいという人も少なくないと思いますが(かつて私もそうでした。)、このイベントでは作品を鑑賞するだけでなく、いろんな角度からアートに親しむことができます。

ドクメンタの会場はこの他にもたくさん。
次回は、美術館の外にあるドクメンタをご紹介したいと思います!

■DOCUMENTA12
www.documenta.de
会期:2007年6月16日~9月23日
時間:10:00~20:00
会場:Museum Fridericianum,Neue Galerie,Documenta Halle他