フラウエン教会、ツヴィンガー、ゼンパーオーパーと見てきましたが、ドレスデン第4弾はドレスデン王宮をご紹介します!
13世紀に建設、1918年まで代々ザクセン王たちの居城であったドレスデン王宮ですが、ドレスデンのほかの歴史的建造物と同様、空襲でかなりの被害に遭ってしまいました。

その中で、奇跡的に戦災を逃れたのが、厩舎の外壁に当たる部分にはめ込まれているこの「君主の行進」。
高さ8m、長さ12mにわたるこの壁画には、歴代の王たちが描かれています。作者はヴィルヘルム・ヴァルター。行列の一番最後(右端)にこそっと自分も登場させています。この超大作はさらに25000枚のマイセン磁器タイルに描かれているというから驚き。この壁画が戦災を逃れたのは本当に奇跡としか言いようがありません。

ここで一際たくましく描かれている「アウグスト強王(フリードリヒ・アウグスト1世、ポーランド名:アウグスト2世;1694-1733)」をチェックしてください。見つけたら強王が乗っている馬の右後足に注目してください。
バラを踏みつけているの、わかりますか?バラはカトリックの象徴と言われているそうです。
さて皆さん、第2弾で「アウグスト強王はザクセン選帝侯だったのですが、後にポーランド国王も兼任しています」とご紹介したのを覚えてらっしゃるでしょうか?
ザクセンは第1弾のフラウエン教会が「ドイツ・プロテスタントの総本山」であることからもお分かりになるように、プロテスタント地域です。ポーランドはカトリック勢力が強い国です。
アウグスト強王がポーランド国王を兼任するに当たり、ポーランドから出された条件がひとつ。「カトリックに改宗してください」。信仰か権力か-悩んだ末、強王は権力を選びます。
この壁画に描かれた「踏み潰されたバラ」は、「本当は改宗なんてまっぴらだったんだ!」という強王のメッセージだと地元では言われているそうです(ガイドさんはそう信じているとのことでした・・・)。
本当のところはわかりませんが、カトリックに改宗したことをポーランド側に示すため、この写真右の王宮教会が建てられました。もちろんドレスデンで唯一のカトリック教会です。ある意味強王のためだけに建てられた教会なので、ドレスデン王宮から直接渡り廊下でつながっています。
ちなみに、渡り廊下は(私が記憶している限り)もう一つあるのですが、こちらは現在高級ホテル「ケンピンスキー・タッシェンベルクパレー」になっているところにつながっています。こちら、愛人タッシェンベルク夫人のために強王が建てさせた宮殿だったそう。愛人邸と居城を渡り廊下でつなぐなんて実に大胆!

王宮内は見学が可能で、宝飾品、金銀細工、琥珀や象牙の工芸品、宝石、ブロンズ彫刻など絢爛豪華なコレクション「緑の丸天井」も一見の価値大です。あまりのきらびやかさにクラクラしますが・・w
またハウスマンス塔には上ることもできますので、フラウエン教会に上らなかった方は是非こちらへ。

詳細情報はこちら(日本語)をご覧ください。