今年建都800年を迎えるドレスデンは、2004年に「ドレスデンのエルベの谷」がユネスコ世界遺産に登録され、さらに昨年には独最大のプロテスタント教会であるFrauenkirche(フラウエン教会)が再建され、何かと話題の多いザクセン州の州都です。
1回では見所の多いドレスデンをご紹介することができないので、数回にわたってご紹介したいと思います!

まずベルリンからドレスデンへはEC(ユーロシティー)利用なら乗り換えなしで2時間ちょっと、週末限定のSchoenes Wochenendeticket(シェーネス・ヴォッヘンエンデチケット)を利用すれば1度乗り換えて3時間半で到着します。
このシェーネス・ヴォッヘンエンデチケットは土・日のみ利用可能なチケットで、30ユーロで5人まで1日ドイチェ・バーン近郊線乗り放題のお得なチケットなのです。日本で言う青春18切符みたいなものですね。
どれだけお得か、というと、例えばEC利用なら片道32ユーロしますが、この週末チケットを5人で買えば1人あたり6ユーロ。これで往復できるわけですから、片道だと3ユーロの計算になります。1人でも往復30ユーロなら半額ですよね。貧乏旅行をする場合には覚えておいてくださいね。

さて、というわけでドレスデンに無事到着。
バスやトラムに乗ることもできますが、駅から目抜き通りをずーっと歩いていけば10分ほどで旧市街に到着です。目抜き通りの目印になるのは上の写真の馬たち。ベルリンのバディ・ベアのようにあちこちに馬がいます。

今日ご紹介するのは、フラウエン教会
このフラウエン教会は、戦前バロック芸術の最高峰と言われ、ドイツ最大のプロテスタント教会として君臨していました。
ただ1945年2月13日から14日の夜にかけてドレスデンを襲った大爆撃により、街の大半が焼失。このフラウエン教会も瓦礫の山と化してしまったのです。
旧東独政府はその瓦礫の山(約15万個の砂岩)を戦争警告の碑として保存していましたが、統一を機に再建が進められ、昨年2005年10月30日、実に60年ぶりに美しい姿を取り戻しています。




この教会のすごいところは、すべてを一から新しくしたのではなく、その瓦礫を元あった場所に戻していくという「再利用」をしたところ。足りない所だけ新しく砂岩を削り(ザクセンのスイスでご紹介した、あの砂岩です)、古い部分にはめ込んでいったと言われています。その緻密な作業は「世界最大のパズル」と世界の注目の的となりました。
こちらを見ていただくと、再利用箇所と新しい箇所が一目瞭然ですよね?環境の国・ドイツ。徹底してます!




さて、中に入ろうと思ったのですが、ちょうどミサ中だったので入ることができず、まず上(上の写真、ドームの上に小さな展望台みたいな所がありますよね?)に上ることにしました。
途中まではエレベーターで(ミサ中でなければ階段という手段もアリ)上り、そこからはらせん状のスロープを歩いていきます。最後の最後に傾斜何度?というくらいのすごーく急な階段があり、そこを上りきると360℃のパノラマでドレスデンの街やエルベ河沿いのエルツ山脈を一望できます。この写真はエルベ河とアルベルティヌム。現在休館中ですが、近代絵画のコレクションも入っています。
上に上る入口は、教会入口とは別で、裏手にあります。
オープン時間:10-13時、14-18時(4~10月。冬季は16時まで)
料金:8ユーロ、割引5ユーロ

パノラマを堪能した後下に下りる頃にちょうどミサも終わり、一般観光客の入場が開始になりました。
皆さん、教会に入るために並んだことってありますか?
ここは本当に注目の場所らしく、常に並ぶので覚悟していてください。と言っても30分以上並ぶことはないと思いますが。


こちらが教会内の祭壇とドーム部分の天井画。
「聖母教会」だけあって、優しい色使いとあちこちに見られる天使のモチーフになんだか癒されます。
すっかり観光地化してしまった神聖な場所のはずの教会。
その後違う教会に行った時にある人が「そうそう、私の知ってる教会はこれなんだよね」と、ひっそりと静まり返った厳かな教会にうんうん頷いていました。
賛否両論はあるにしろ、とにかく内部も外部も見所の多い美しい教会です。
オープン時間:月~土 10-12時、13-18時
日曜日は基本的にミサのため入場不可。例外(12-14:30)に当たればラッキーです。